リスクアセスメント研修
化学系企業本社様
2019年2月~4月、化学系企業の本社様からのご依頼により国内グループ8事業所においてリスクアセスメント研修を実施しました。
リスクアセスメントにおいて重要な点は、危険源の特定です。KY(危険予知)のように危ないと感じた点のみを対象とするのではありません。まずは「危険源」に焦点を当てることが重要です。次に当該危険源に対して既存のリスク管理策の有効性を検証することが必須となります。(これらはISO 45001の要求事項)
そして、リスクアセスメントの最大の目的は、「対話の場」を作ることだと言われています。従事者も含めて対話をすることにより様々な情報を引き出したうえでリスクを評価することが何よりも重要です。
研修は、午前中は座学、午後は現場実習を行います。座学では、安全やリスクの定義、リスクアセスメントの法的側面(安衛法、業務上過失、民事訴訟)、評価手法について学んでいただきます。現場実習では、まず講師が実演によりお手本を示します。その後、グループごとに現場において対話により情報収集し、その結果を研修室で纏め発表していただきます。講師から講評を与えることにより、理解を深めることが可能となります。
グループ統一基準の策定と研修によりリスクアセスメントの有効性が大きく向上したとご好評を頂戴しました。加えて、これまで知り得なかったリスク管理策の改善点や法的側面やを知る機会となったことも、「とても勉強になった」と評価していただきました。