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「ISO45001の要求事項の意味は?」
「労働安全衛生法は難しい!」

多くのご担当者が持つ共通の悩みです。
しかも、OHSMSや労働安全衛生法を実務に落とし込むことや、社内の理解を高めることは、さらに困難です。

その理解を高めるために有効なのが、労働災害事例に学ぶことです。
労働災害の原因を通じて、リスクアセスメント、教育訓練、手順書等のマネジメントの欠落や適用法令を理解することが重要です。

環境ワークスでは、労働安全衛生や環境のご担当や管理責任者を支援するために、無料のメールマガジン「ESHの解決策」をご提供しております。
2004年に創刊して以来、月2回の発行を継続して440号を数え、現在では約1,500名の方にご登録いただいております。

その内容は、毎回、全国から労働災害1件をピックアップし、マネジメントシステム上の問題点や法令の意図を解説しています。
毎号、全国の労働災害事例を収集する弊社スタッフと労働安全コンサルタント、労働衛生コンサルタント、OHSAS18001/ISO14001の審査員資格を持つ編集長が多大な労力を割いて編集している有益な情報です。

無料メールマガジンの読者様からは、次のようなコメントを頂戴しています。

  • 安全衛生委員会、防災活動、各種会議資料、教育訓練などの資料を作成する際に参考にしています。事例とその解説が具体的にされているので非常に解りやすいです。
  • 事故事例等について自社に照らしてみて、類似施設がある場合は注意喚起のきっかけとして活用しています。
  • 個人の情報収集手段として法改正の動向や、事故・不祥事事例における内部事情の解説等が役立っています。
  • 同業者のトラブル事例について、大事故はもとより全国のローカルな入手しづらい情報を入手できるので、原因~対策までの事例を学び、自社の安全・環境管理に活かすことが出来ています。
  • 事故事例を法令と照合して自社の社内基準見直しに活用しています。また、教育や社内の情報共有にも取り入れて活用しています。

メールマガジンのサンプルは次のとおりです。(一部を抜粋)

■労働災害の真相

◆食品工場長など書類送検 留学生が機械に右腕を挟まれ大けが (12/15)

2016年6月、宮城県名取市内の食品メーカーの工場で、アルバイトのネパ
ール人留学生が右腕切断の大けがをする事故があり、仙台労働基準監督署は、
14日、この食品メーカーと当時の工場長を労働安全衛生法違反の疑いで
仙台地方検察庁に書類送検した。

書類送検されたのは、コンビニの弁当などを製造する食品メーカーで千葉市に
本社のある法人と、名取市にある仙台工場の40歳の当時の工場長。

仙台労働基準監督署によると、仙台工場では2016年6月、当時19歳の
アルバイトのネパール人の女子留学生が、肉の加工用の機械を洗っていた際に
巻き込まれ右腕を切断する大けがをした。

女子留学生はコンセントを抜いてから機械を洗わなければならないことを知らなかった
ということで、食品メーカーと当時の工場長は、採用時に義務付けられている安全教育
などを行わなかった疑いが持たれている。

書類送検について食品メーカーは、「厳粛に受け止めている。母国語での安全教育
などを行い再発防止に全力で取り組んでいく」とコメントしている。
(TBC東北放送)

◆解説

痛ましい労働災害です。

雇入れ時の教育を適切に実施しなかった典型的事例と言えます。

「知らない」、「できない」、「やらない」を回避するための雇入れ時の教育
ですが、本件は最も初歩の「知らない」ことによる災害で企業の責任は重大です。

雇入れ時の教育の内容は、労働安全衛生規則で次のとおり定められています;

【労働安全衛生規則】
(雇入れ時等の教育)
第三十五条 事業者は、労働者を雇い入れ、又は労働者の作業内容を変更した
ときは、当該労働者に対し、遅滞なく、次の事項のうち当該労働者が従事する
業務に関する安全又は衛生のため必要な事項について、教育を行なわなければ
ならない。ただし、令第二条第三号に掲げる業種の事業場の労働者については
、 第一号から第四号までの事項についての教育を省略することができる。
一 機械等、原材料等の危険性又は有害性及びこれらの取扱い方法に関する
   こと。
二 安全装置、有害物抑制装置又は保護具の性能及びこれらの取扱い方法に
   関すること。
三 作業手順に関すること。
四 作業開始時の点検に関すること。
五 当該業務に関して発生するおそれのある疾病の原因及び予防に関すること。
六 整理、整頓 及び清潔の保持に関すること。
七 事故時等における応急措置及び退避に関すること。
八 前各号に掲げるもののほか、当該業務に関する安全又は衛生のために必要
な事項

コンプライアンス監査では、とても多くの企業で法令の要求項目(上記8項目)
を充足していない不順守が検出されます。

特に総務部門などが入社時の受け入れ教育として実施する項目と配属先部門が
作業手順などを教育する項目との役割分担ができていないケースが散見されます。

法定教育内容の充足に努めましょう。

なお、本メールマガジン 「ESHの解決策」は、ESH(環境安全衛生)の名のとおり、労働安全衛生のみならず、環境(ISO14001,EMS)の事故事例も毎号1件採り上げて解説しています。

現在、この無料メールマガジンをご登録いただくと、次の2つの特典があります。

ISO45001/OHSMSに役立つ資料をダウンロードしてご利用いただくことが可能です。

  • 化学物質取扱チェックリスト(ワード・1ページ)
  • 管理記録様式「業務上災害調査・報告書」(ワード・2ページ)
  • オリジナルポスター「石綿障害予防規則」(PDF)
  • 産業廃棄物業者の選定・監査チェックリスト(中間処理業者用)(エクセル・2ページ)
  • 産業廃棄物業者の選定・監査チェックリスト(最終処分業者用)(エクセル・2ページ)
  • 産業廃棄物業者の選定・監査チェックリスト(収集運搬業者用)(エクセル・1ページ)
  • 教育訓練資料「危機管理システムの構築(概要・予防編)」(パワーポイント・35ページ)

「ESHの解決策」は、有料メールマガジン「ESHエキスパート」の抜粋版となりますが、2回分は無料で「ESHエキスパート」をお読みいただくことが可能です。

配信は、第1・3水曜日の月2回。

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